に7〜8回出かけるなどがあった。会員が増えたことから、次第に各大学や老人ホームなどへの献体に対する啓蒙運動も減少してきた。しかし従前の地味な活動が実を結び、会発足から40年を経た現在は各大学でも順調に会員が増えており、白菊会本部での登録者は本稿報筆時の会員数で28,000余名にのぼっている。本部の運営には各大学からの事務費分担金が当てられている。事務局本部は、献体者また献体登録希望者との連絡その他の対応に多忙を極めているのが実情である。 各大学の解剖実習担当の教育者の中には今までの苦労を全くご存知ない世代交代の時代となっている今日、ここにあらためて関係者に、「篤志献体」の原点に戻り献体者の心について考えて頂きたいと希望するものである。 終りに「白菊会の献体のこころ」を記しておきたい。
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